ホンダの四輪車事業の損益変化を販売台数、販売単価から考察

使用したデータ

①ホンダ四輪車事業損益推移(当サイト)

②ホンダ四輪車事業地域別連結販売台数(当サイト)

③ホンダ四輪車事業地域別連結販売高(当サイト)

(注)当データはホンダの四輪車事業の連結販売台数/販売高であり、持分法適用会社である中国の東風本田汽車有限公司および広汽本田汽車有限公司の販売は含みません

・ホンダ四輪車事業損益推移

・ホンダの四輪車事業は2023年度(24.3決算)に売上高、営業利益ともに伸長。

・ホンダ四輪車事業地域別売上高推移

・地域別売上高では北米の伸びが大きく、全体としても2021年を底とし、右肩上がりの傾向にある。

・ホンダ四輪車事業地域別販売数量推移

・一方地域別販売数量を見ると、前年比では改善したものの2019年以前と比較すると低水準にある。

・ホンダ四輪車事業地域別販売平均単価

・販売単価を見ると円ベースでは大幅に上昇、現地通貨ベースでも最大市場の北米及び欧州で上昇傾向にあり、 為替影響と平均販売単価の上昇が2023年度の四輪車事業の損益改善に大きく影響しているのがわかる。

注:現地通貨ベースの販売単価について
アジア(日本以外)は簡便的に 人民元のレートで販売単価を算出していますが、中国以外で売上の比較的大きいインドネシア(ルピア)、インド(ルピー)についても 人民元と似た為替の動きとなっているため、上記グラフの傾向は大きく変わらないと認識します。欧州のイギリス(ポンド)についても同様です。

(参考)ホンダ、日産の地域別 日系3社内(トヨタ、ホンダ、日産)シェア

※TOYOTA、日産の連結販売台数についても、当サイトの両社のページよりデータを取得しています。